五胡十六国– category –
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慕容恪 胡漢融合を一人で体現した名将かつ名宰相
五胡十六国
五胡十六国、南北朝から隋唐に至るまで、キーワードは胡漢融合である。つまり、胡人の武力・習俗と漢人の生産力・統治機構をどう結び付けるか、そのトライアンドエラーの歴史であった。前趙の石勒と張賓、前秦の苻堅と王猛、北魏の拓跋燾(太武帝)と崔浩など、華北の大国には胡人君主と漢人宰相の組み合わせがしばしば出現しており、胡漢のバランシングがいかに国家の命運を左右したかを窺い知ることができる。そんな中、一人で胡漢融合を体現した英雄が居り、それが胡人の父と漢人の母を持つハーフ、前燕の慕容... -
実は五胡でも十六国でもない時代
五胡十六国
五胡とは 五胡とは、一般に下に挙げる5つの異民族を指し、当時を代表する国家の創始者との対応も文献に記されている。 ①匈奴:劉淵を始祖とする匈奴漢もしくは前趙②羯 :石勒を始祖とする後趙③鮮卑:慕容皝を始祖とする前燕④氐 :苻洪を始祖とする前秦⑤羌 :姚萇を始祖とする後秦 上記のように五胡の対象民族がほぼ固定したのは13世紀頃とされる。しかしながら、後述するように五胡だけですべての国家をカバーできない。五胡というのは、あくまで慣用的に使われている数字に過ぎないという理解が必要である。 ...