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荀彧と周瑜は名士から見た行動規範の先駆けとなった
荀彧と周瑜、両者が三国志の行く末を大きく左右したキーマンであったことに議論の余地はない。そして実はこの2人、以後の名士にも引き継がれた、ある共通点がある。 荀彧の動き荀彧の出身氏族たる潁川荀氏は歴史的大儒である荀子の末裔とされ、東漢(後漢:五代十国のものと区別するため)においても叔父の荀爽が司空として三公(人臣の頂点とされる3つの公職、東漢では太尉・司徒・司空)に名を連ねるなど、清流派(当時の東漢における宦官の跋扈・汚職の横行を濁流であると批判した儒家勢力、党錮の禁での弾圧... -
後漢から西晋まで、その根底にあるもの
後漢(*)から曹魏、曹魏から西晋に至る王朝交代には、歴史的必然性があった。その背景について概説する。 *五代十国の後漢と区別するため、このブログにおいて前漢・後漢ではなく、西漢・東漢と表記する 長期政権となった東漢だが、外戚の専断に対するカウンターとして皇帝権の強化を目指した、宦官の跋扈はその結果である。また、行財政改革目的もあったようだが、売官・汚職などが横行するようになっていた。そして、こうした風潮を正そうとした清流派官僚は党錮の禁により弾圧された。 そのため、東漢政府は...
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