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魏晋南北朝の名包囲 その2 陸抗 西陵の戦い(歩闡の乱)
都市や城塞に対する包囲(siege)は歴史上何度も行われているが、外部からの救援勢力によって難易度が一変する。 このシリーズでは、魏晋南北朝でそういった高度な包囲戦を成功させた名将達の采配を振り返る。2回目は陸抗による西陵の戦いを取り上げる。三国志を代表する見事な包囲戦なのだが、三国時代の後期ということもあり、今一つマイナーな感は否めない。 呉の皇帝孫晧は、西陵(かつての夷陵を改名 現在の湖北省宜昌市)に駐屯する歩闡を都へ召還しようとした。残念ながら暴君とされた孫晧の為人・実績の... -
賈充は羊祜と対立していたのか
賈充は、名臣羊祜の提案した征呉を、自身の権勢の為に押し留めた抵抗勢力・悪臣と評価されている。今回はその評価への修正を試みたい。 羊祜の同母姉である羊徽瑜は司馬師の妻かつ司馬攸の養母である。一方の賈充は司馬攸の舅である。つまり、羊祜と賈充はともに司馬攸の後ろ盾となるべき人物であり、司馬攸を立てるという共通の目的を持っていたはずなのだ。司馬攸が大業を成すには、征呉の功績が決定的に重要である。賈充からすれば、「征呉は結構だが、司馬攸を総大将にする算段が先だ、軍略自慢に溺れて本分を...
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